2000年の建築基準法改正により、木造の耐火建築物が法的に建設可能になりました。現在、木構造の解析技術や耐火部材開発の進歩、エンジニアード・ウッドと言われる素材の革新により、都市の中でも大規模な木造建築を建設することが現実味を帯びている状況です。一方、低炭素社会実現のための方策として、炭素を固定する木造建築は重要な役目を果たすことができます。そういった社会状況を背景に、木造の伝統や慣習に捕らわれることなく、木造の新しい可能性を模索し、社会に広く提案したいと考えています。
本展覧会では、明治神宮の森に隣接する表参道及びその周辺地域を舞台に、鉄かコンクリートで作られた高層のオフィスビルや商業施設、学校、集合住宅等の大規模建築物をピックアップし、7つの木造建築プロジェクトを計画し、ドローイングと模型で展示しています。最新の耐火技術と構造解析による高層木造建築のプロトタイプや、「木」という素材の特徴を生かした建築、木造の可能性を広げる建築など、様々な角度から、これからの「都市の木造建築」を提案します。
<展覧会概要>
【開催時期】2009年12月5日(土)〜 12 月25 日(金) 会期中無休
【開催場所】東京大学生産技術研究所 くうかん実験棟
【開催時間】10:00〜 17:00
【 入場料 】無料
【イベント】レクチャー&トークセッション
日時 / 2009年12月19日(土)14:00〜16:00
内容 / Timberizeメンバー自身による7プロジェクトの解説や、メンバーと参加者による「これからの木造」についてのトークセッション
【 協力 】東京大学生産技術研究所腰原研究室
東京理科大学工学部建築学科宇野研究室
【 主催 】team Timberize
詳しくはこちらから