FLEG 中目黒

テナントビルには中身がない。どんな事務所が入るのか、どんな店舗が入るのか、それがどういうふうに変遷していくのかはわからない。もしかすると、ずっと何も入らないかもしれない。
「テナントビルとは何か」を突き詰めていくと、それは空虚なものを包み込むファサードでしかない。だとすれば、その建築は「ファサードそのもの」として存在すべきなのではないか。
FLEG 中目黒は、外周部の68mm厚という極薄の柱と梁で出来ていて、中には柱はない。そのペラペラな構造体が「リボン」のように空虚を包み込み、まるで「包装紙」のようなファサードを形成している。

設計監理：山田 敏博（HUG）
構造設計：草間 徳朗（草間構造設計室）
設備設計：長谷川 博（団設備設計事務所）
施工　　：平成建設
階数　　：地上３階、地下１階
構造　　：鉄骨造、鉄筋コンクリート造
延床面積：327.60m2
坪単価　：約95万円